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【東洋医学見聞録】 of 東洋医学と鍼灸

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 著者の西田皓一先生は、西洋医学の医師でありながら、臨床に積極的に鍼灸治療を用いている先生です。西田皓一先生は、1937年生まれで、1963年神戸医科大学卒業。1977年西田順天堂内科(高知県南国市)を開業し,現在に至り、2004年高知大学医学部非常勤講師、2006年高知大学医学部臨床教授を歴任しています。 西田先生は、40年前に西洋医学の限界を感じ、それから東洋医学・鍼灸というものに出会い、現在に至るまで鍼灸・東洋医学、そして西洋医学を併用しながら臨床を行っています。
 本書は様々な疾患を取り上げています。上・中・下巻全てを揃えれば、初心者の場合でも、鍼灸治療を受けに来る患者さんの多くに、ある程度の対応はできるヒントは得られると思います。西田先生の手法は、経絡治療・本治法といったものではなく、昔から言い伝えられている特効穴や、経絡の走向部位による穴、奇穴、阿是穴などを選穴し、そこへの鍼灸治療がメインです。鍼灸学校に入りたての人や、鍼灸院を開業して間もない人にとっては、このような標治的な治療が集められているのは、とてもありがたいものだと思います。著者の臨床経験(効果があったとされる臨床経験)が背景にありますので、活用しないわけにはいきません。

本書データ

『東洋医学見聞録(上)』『東洋医学見聞録(中)』『東洋医学見聞録(下)』
著者 西田皓一
発行 医道の日本
価格 各3360円(税込み)
初版 1999年発行
対象 初心者・中級者・上級者
お薦め度 ☆☆☆☆☆
東洋医学・鍼灸の臨床でよく出くわす症状・病気へのアプローチ方法がまとまっており、すぐに臨床に生かすことができるのが本書の特徴で、3冊揃えると、鍼灸師になりたての頃には重宝するのではないでしょうか。医師でもある西田先生の、長年の研究成果が詰まっています。

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